スペイン/アントニ・ガウディの作品群 一度見たら忘れない個性が光る!

ヨーロッパの世界遺産

こんにちは、世界遺産検定一級保有、旅好きワーママのゆりこです。

当ブログに足を運んでいただきありがとうございます。

今回はスペインのバルセロナにある世界文化遺産、アントニ・ガウディの作品群をご紹介します。

何が評価されて世界遺産に登録されたのか?、ガウディの作品の特徴や見どころは?、などについてお伝えしていきたいと思います。

ゆりこ
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本記事をご覧いただき、皆さんにも行ってみたい!と思っていただけたら嬉しいです!

色とりどりの鮮やかなタイルが用いられたグエル公園(unsplashより引用)

アントニ・ガウディの作品群について

まずはアントニ・ガウディの作品群の概要をお話します。

概要

アントニ・ガウディの作品群は、スペイン東部、カタルーニャ地方の中心都市バルセロナに点在する、建築家アントニ・ガウディ・イ・コルネットが設計した建築物群から構成されます。

19世紀後半~20世紀初頭の建築と建築技術の発展に対する、ガウディの類まれなる創造的貢献を証明している点が評価されて世界遺産に登録されており、以下7つの建築群が世界遺産に含まれます。

  • カサ・ミラ
  • グエル公園
  • グエル邸
  • サグラダファミリア贖罪聖堂の一部(生誕のファサード、地下聖堂)
  • カサ・ヴィセンス
  • カサ・バトリョ
  • コロニア・グエル聖堂
ゆりこ
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7つの構成資産のうち、黄色アンダーラインの3つは1984年に世界遺産に登録され、青色アンダーラインの4つは2005年に追加登録されました。

海をイメージし、曲線を多く取り入れたカサ・バトリョ(unsplashより引用)

ガウディ作品群の特徴

カタルーニャ地方で始まった芸術運動「モデルニスモ(※)」を代表するガウディの建築作品は非常に斬新で、後世の芸術家に大きな影響を与えました。

従来の人工的な無機的建築と異なり、自然の形にインスピレーションを受けた有機的なデザインや鮮やかな色彩を用いているのが特徴です。

曲線を描くデザインや、砕いたタイルによるモザイク状の装飾などの造形は「自然のなかに、すべての教科書がある」という彼の哲学が表れています。

※モデルニスモ:フランスのアール・ヌーヴォーと類似した芸術様式で、曲線や華やかな装飾性が特徴

ガウディが初期に手掛けた建築物カサ・ヴィセンス(Wikimedia Commonsより引用)

個性が光る!ガウディの作品群見どころ

ここでは、アントニ・ガウディの作品群の見どころをお話します。

カサ・ミラ

波のような曲線の外観が特徴のカサ・ミラ(unsplashより引用)

カサ・ミラはガウディの考えが最も顕著に表れた作品です。

実業家ペレ・ミラの依頼に基づき建設された新市街のグラシア大通りの集合住宅で、1910年に完成しました。

自然から取り出したままのような石の外壁から「ラ・ペドレラ(採石場)」とも呼ばれています。

海岸線の断層を連想させる曲線、屋根には突き出た峰を表現した独創的な煙突が設置されており、まさに人工的な自然をテーマとした傑作と言えます。

カサ・ミラ屋上から見た建物内部。屋上にもガウディの彫刻作品が多く展示されています(unsplashより引用)

サグラダ・ファミリア

建設中のサグラダ・ファミリア。ひときわ高く、圧倒的な存在感です(unsplashより引用)

サグラダ・ファミリアはガウディの未完成作品で、いまやバルセロナのシンボル的建築物です。

1882年にサグラダ・ファミリアの工事着工、ガウディは2代目主任建築家として1926年に亡くなるまでサグラダ・ファミリアの設計、建築に取り組みました。

この作品でも自然の影響を強く受けており、木々のように空まで伸びる高い柱、太陽光が降り注ぎ光に満ちた身廊など、森の本質を捉えています。

また、ゴシック様式の大聖堂からインスピレーションを受けつつ、放物線状のアーチを利用するなどガウディ独自の発想も織り交ぜられています。

3つのファサードには、キリストの生涯の出来事を現した彫刻が描かれる等、キリストの世界観が表現されています。

サグラダ・ファミリアの内部。光が差し込んで明るく、ステンドグラスも美しく照らしています(pixabayより引用)
ゆりこ
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サグラダ・ファミリアは2026年に完成予定で、完成すると世界一高い聖堂になります。

バルセロナを訪れたら楽しみたい!バルセロナのオススメ

最後に、ガウディの作品群を見にバルセロナを訪れた際に、併せて楽しみたいオススメをご紹介します。

美術館巡り

バルセロナにはたくさんの美術館があるので、訪れてみてはいかがでしょうか?

ここでは2つをピックアップします。

ピカソ美術館

ピカソ美術館には、ゲルニカの絵画で有名なピカソの作品が年代順に展示されています。

美術館内にはゲルニカのような有名な作品はないものの、ピカソの作品のスタイルが徐々に変わっていくのを学べます。

貴族の邸宅跡地に建てられたピカソ美術館(Wikimedia Commonsより引用)

カタルーニャ美術館

カタルーニャ美術館の特徴は世界最大のロマネスク美術コレクションを誇る点にあり、すべての作品を見て回ろうとすると1日では足りないほど。

特に有名な作品は「全能者キリスト」の壁画で、ロマネスク美術の最高傑作とも言われています。

まるで宮殿のような外観のカタルーニャ美術館(unsplashより引用)

ラ・ボケリア市場

もとは修道院だった場所で、肉、魚、野菜、フルーツなどの生鮮食品などが扱われ、地元民や観光客でにぎわっています。

バルやレストランなどもあり、市場内でスペインの美味しい食べ物を堪能できますよ。

歩いて見て回るだけでも楽しそうなラ・ボケリア市場(Wikimedia Commonsより引用)

自然の造形を取り入れたガウディの作品群を見に行きたい!

今回はアントニ・ガウディの作品群を取り上げました。

自然の造形を取り入れた独特なデザインのガウディ建築群、一目見に訪れてはいかがでしょうか。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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