圧巻のスケール!時代を超えて完成したゴシック大聖堂 ドイツ/ケルン大聖堂

ヨーロッパの世界遺産

こんにちは!世界遺産検定1級保有、旅好きワーママのゆりこです。

今回はドイツにある世界文化遺産、ケルン大聖堂をご紹介します。

ケルン大聖堂の見どころや完成するまでの道のり(完成までなんと600年以上!)のほか、ケルンでのお楽しみもお話していきます。

ぜひ最後までご覧いただき、「行ってみたい!」と思っていただけたら幸いです。

夕日に染まるケルン大聖堂(pixabayより引用)

ケルン大聖堂について

まずはケルン大聖堂の概要、完成までの道のりをご紹介します。

概要

ケルン大聖堂の正式名称はザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂といい、ドイツの西部、ライン川河畔にある古都ケルンにひときわ高く建っています。

ケルン大聖堂はゴシック様式の5廊式バシリカ(長さ144m)で、最大幅86m、西側ファサードには高さ157mの尖塔が2基並び建ちます。

この尖塔がケルン大聖堂の特徴でもあり、世界最大級を誇ります。

空に向かって尖塔が突き出しています(pixabayより引用)
ゆりこ
ゆりこ

高さ157mは50階建てのタワーマンションに匹敵します、迫力満点ですね!

世界遺産に登録されたのは1996年ですが、実は2004~2006年は危機遺産リストに記載されていました。

ケルン大聖堂から約1km離れた場所に5つの高層ビルの建設が予定されたことが景観を損なうとされ危機遺産リスト入りしましたが、高さ制限などを設けることで脱却しました。

ケルン大聖堂内部(pixabayより引用)

完成までの長い長い道のり

ケルン大聖堂は完成までに632年と、とてつもない歳月がかかっています。

ここまで時間がかかった経緯は一体なぜだったのでしょうか?

建設計画打ち出し~工事着工

ケルン大聖堂のもととなる聖堂(2代目)は9世紀に造られましたが1248年に火災で焼失してしまい、3代目の大規模な建て替え工事が計画されました。

フランスで大聖堂の建築に携わった建築家のゲルハルトが招かれ、フランスのアミアン大聖堂を手本に大がかりな工事に着工します。

ケルン大聖堂のモデルとなった、フランスのアミアン大聖堂(photoACより引用)

しかし、あまりにも壮大な計画だったことからたびたび資金不足に陥り、工事開始から300年以上経った1560年に中断してしまいます。

その後、約300年の間、放置されていました。

工事再開~完成

18世紀後半になると建築においてゴシック・リバイバルの潮流が強まり、また、1814年にケルン大聖堂のオリジナルの設計図面が発見されました。

これらのことからケルン大聖堂建築再開の機運が高まり、1842年にようやく工事が再開します。

そして1880年、長い年月をかけてほぼ最初の図面通り純粋なゴシック様式で完成したのでした。

ライトアップされた姿も美しいケルン大聖堂(pixabayより引用)

外部も内部も見どころ満載なケルン大聖堂

ここからはケルン大聖堂の見どころをご紹介します。

統一されたゴシック様式のデザイン

建物外部を見ると、繊細で美しい彫刻の数々が施されているのに気づきます。

西側の正面入り口に装飾された聖人たちの彫刻は特に素晴らしいとされ、ドイツ人彫刻家であるペーター・フックスが手掛けた作品です。

細部まで細かく施された西側入り口の彫刻(pixabayより引用)

新旧様々なステンドグラス

大聖堂内部に施されたステンドグラスも特徴的です。

聖書の内容をモチーフにしたものが多いなか、ひとつ異なる見た目のステンドグラスが存在します。

これはドイツの現代芸術家ゲルハルト・リヒターが2007年に完成させたもので、72色の正方形を組み合わせたモザイク画のようなデザインが珍しく、一目見てみたいですね。

1,1263枚の正方形が用いられています(Koelner Dom – Richter Fenster in der Suedfassade, Wikimedia Commonsより引用)

東方三博士の聖遺物(遺骨)

東方三博士は新約聖書の中に登場する人物で、イエス誕生時にやってきてその誕生を祝福したとされています。

東方三博士の聖遺物は、1164年に神聖ローマ皇帝フリードリッヒ・バルバロッサがイタリア遠征の際にミラノから持ち帰ってきました。

東方三博士の聖遺物が置かれたことでケルン大聖堂に多くの巡礼者が集まり、ケルンの街の発展に貢献してきました。

黄金に輝く東方三博士の聖遺物(Wikimedia Commonsより引用
ゆりこ
ゆりこ

ケルンの街のシンボルとして建つケルン大聖堂ですが、その壮大な見た目だけでなく、細部にまでこだわりが詰まっていて見どころたっぷりですね!

ケルンに来たら楽しみたい!ケルンのオススメ

これまでケルン大聖堂についてお話してきましたが、ここではケルンでのお楽しみをご紹介します。

ケルシュ

ケルシュ(Kölsch)は、ケルンご当地のビールを指します。

ケルシュ協約に調印しているケルン近郊の醸造所由来のものだけをケルシュと名乗ることができ、フルーティーな香りとスッキリした味わいが特徴的。

飲み方も独特で、シュタンゲという200mlの細長いグラスで飲み、空になるたびにどんどん次のビールが運ばれてくるので、終わりにしたいときはコースターで蓋をします。

軽い口当たりで小さめのグラスなので、おかわりが進みそう!(pixabayより引用)

チョコレート博物館

ケルンにはチョコレート博物館(Schokoladenmuseum Köln)があり、人気の観光スポットのひとつとなっています。

ライン川沿いに建つチョコレート博物館(Wikimedia Commonsより引用)

博物館ではチョコレートの製法や歴史などを学べる展示があるほか、チョコレートの製造工程も見学可能です。

また、スイスのチョコレートメーカーであるリンツ(Lindt)が運営しているので、リンツのチョコレートの試食があり、チョコレートづくりも体験できる(別途料金発生)ので、チョコレートに詳しくなりながら美味しく思い出に残る味を楽しめそうですね!

ゆりこ
ゆりこ

博物館の場所はケルン大聖堂から徒歩約20分。ちょっと遠いかな~とも思いますが、ライン川沿いを歩くコースなので、景色を楽しんでいるとあっという間です。

圧巻のケルン大聖堂を一目見てみたい!

今回はケルン大聖堂を中心にご紹介しました。

本記事が皆さんのご参考になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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